端午節(jié)が近づくにつれ、中國の伝統(tǒng)文化の魅力が再び世界中でブームを巻き起こしている。「世界の小商品の都」と稱される浙江省義烏では、五色の糸、香袋、ブレスレットなど端午節(jié)関連の商品が市場で「爆発的人気」を博し、たちまち供給が追いつかない狀況となっている。

浙江省義烏國際商貿城1區(qū)のある店舗には、數(shù)百種類もの色鮮やかで祝祭感あふれる五色の紐、香嚢、ブレスレットなどが展示され、多くのバイヤーが商談に訪れている。経営者の唐真（タン?ジェン）によると、「粽（ちまき）ベビー」のモチーフが入った五色の紐は色數(shù)豊富で縁起が良く、今年の端午の節(jié)句の売れ筋商品となっている。唐真は「1日最大で五色の紐を10萬本以上販売することがあります」と語った。

今年は、龍年の要素を取り入れたブレスレットも消費者に人気を博し、売り上げは継続的に伸びている。唐真は、「3月以降、端午の節(jié)句商品の販売が繁忙期に入り、祝日が近づくにつれて売り上げは數(shù)倍に増加している」と指摘した。

今年は五色の紐だけでなく、龍舟香囊や國風香囊といったカテゴリーの商品も次々と爆発的な人気を博している。素材や製法の複雑さゆえに価格は従來のものより３～４倍高いにもかかわらず、多くの卸業(yè)者に歓迎され、一部のデザインでは売り切れが続出している。

経営者の江麗娟（こうれいけん）は「今年は國風が流行していて、緞布の価格が高いため、香囊の価格も例年より少し高くなっています」と述べた。別の経営者の金子（きんす）は「竜舟の形をした新しい香囊はすでに4?5萬個売れ、現(xiàn)在は売り切れている」と紹介した。

端午の要素を含む商品の売れ行きが好調になるにつれ、製造メーカーも出荷のピークを迎えている。浙江省義烏のある生産現(xiàn)場では、機械の轟音が絶え間なく響き、數(shù)臺の滴塑機（ディッピングマシン）がフル稼働で端午をテーマにしたハンギングオーナメントを生産している。浙江義烏のある工蕓品有限公司の総経理、魏巧峰（ウェイ?チャオフォン）氏は次のように説明する。「現(xiàn)在、日産量は2萬個以上に達しており、生産需要に応えるため、生産ラインを1系統(tǒng)から4系統(tǒng)に増やし、作業(yè)員を2交代制で24時間休みなく稼働させています?！?/p>

それでも製品は供給が追いつかない。一部の顧客は工場まで足を運んで商品を待つことさえある。魏巧鋒は言う?！溉Δ羌{期に追いつこうとしているが、市場の需要はあまりにも大きい。」

端午節(jié)のブームは國內にとどまらず、海外からの注文も絶え間ない。経営者の張爽（チャン?シュアン）氏は、「海外の華人は端午節(jié)を非常に重視しているため、3月からすでに多くの外貿注文が入っている。主に歐米地域からだ」と語った。張氏は次のように説明する?！竿庳溝趣先A人が多く、民族風のブレスレットがよく売れている。注文は基本的に3萬～5萬個単位から始まっている?！?/p>

別の工場では、責任者の陸蘭娟が今年最後となる端午節(jié)の香包の注文を整理している。彼女は「昨年の外販注文は約15萬個だったが、今年はそれが倍増し、30萬個に達した」と説明した。

義烏は世界の小商品集散地として、端午節(jié)商品の売れ行きの好調は市場需要の表れであるだけでなく、中國の伝統(tǒng)文化がグローバルに影響力を強めている縮図でもある。近年、中國文化の國際的な影響力が絶えず高まるにつれ、ますます多くの外國の消費者が中國の伝統(tǒng)的な祝日や文化を理解し、愛好し始めている。